Crescent II 建造秘話(?)


思えば、約2年前、現シルフィードのFirst 36.7を買いたいと藤本さんに電話を入れたら、「済みません、1週間前に売れました。」と言われたのが始まりでした。
その後、藤本さんにはすっかりお世話になり、一時は、本気でFirst 36.7やFigaro IIを買おうと思ったこともありました(アリアンテの高橋さん、ありがとうございました。)。
2003年の春頃は、藤本さんからFigaro IIの情報をだいぶもらいました。
結局、思い余って、横山さんに電話をしたのが今回のCrescent IIのスタートです。
あれは、去年の5月頃だったと思います。
失礼にも、Figaro IIとSeam33を比較して欲しい、とお願いしたのです。
その結果、First Marineさんには大変申し訳なかったのですが(一時期は、関口社長にFaraway Crescent版を勧められたこともありました。すみません。)、Seam33に決定し、最初の仕様書が出来たのは、たぶん8月頃かと思います。
Seam33で考えたのは、既存のハルを生かしてコスト・メリットを出しながら、建造過程を楽しみ、より深くヨットを知る、ということでした。
結局、当初は思いも及ばなかったほどのたくさんの方々のお力をお借りして、このプロジェクトを進めることが出来ました。
改めて、深く御礼申し上げます。

ヨットの楽しみは、いろいろあります。もちろん、船の中の宴会も楽しいものです。レースも楽しいです。
ただ、きっとヨットという遊びがこんなにも深く人を魅了するのは、船や部品を作ったり、航海をしたり、少し命を懸けたり(真っ暗闇の天竜川河口を台風の後に、しかも荒天で走るのは、流木を考えると命を懸けていると思います。)、人と出会ったり、ということがあるからでしょう。
昨日、葉山で野崎さんが到着を待っていてくれたとか(結局は、お会いできませんでしたが)、記内さんと下地さんが夜8時まで待っていてくれたとか、とてもうれしいことだと思います。

とにもかくにも、たくさんの時間を経て(建造開始がおよそ2004年3月頃ですので、建造だけでも8ヶ月くらい掛かっています。)、無事、Crescent IIが出来上がり、葉山まで回航できました。
(坪井さん、いろいろわがままを聞いてくれて、また、丈夫な船を作ってくれてありがとうございます。)
最後の最後まで台風に悩まされたりしましたが、これも一つの楽しみでしょう。
暗闇の鏡のような水面を、葉山マリーナーの明かりに照らされながら、滑るように入港したのは忘れられない思い出となると思います。

最後に、クレセントIIの建造過程でお世話になった皆様方に改めて御礼すると共に、あの苦しい回航を共に果たした横山さん、古関さんそして椿、回航に同乗できなかったクレセントのメンバーに御礼申し上げます。
また、このプロジェクトは、これからチューニングやら練習やら、船の熟成等々、やることがたくさんあります。
皆さん、是非、よろしくお願いいたします。

2004年10月19日

平井昭光